仲睦まじい老夫婦、夫の仕事は靴磨きなんだけれど慎ましく夫婦で暮らしている。この奥さんのほうがカウリマスキ映画に欠かせない女優さんで、「つっけんどんで控えめだけど芯が強くて暖かい」キャラクター。そんな夫婦と夫婦を取り巻く市井の人々の前に、突然不法移民の少年が現れ、彼を助けて逃がそうとするストーリー。その少年の健気さもあるけど全体的には感情を抑えているからこそ余計に心に染み入る感じ。この監督はつっけんどんな中にユーモアとか悲哀とかにじませるのが上手い。
相変わらずの単館系だけどかなり人が入っていて、私は入った段階で9割ぐらい一杯だった。東京は次々閉鎖されていく単館系、関西生き残って欲しいです。