そして当日、ぐらとふたりで暗いうちから家を出て緊張して電車に乗る。あまり話しかけるのも気を遣って無言も多し。途中で時計を忘れたことに気づく。ターミナル駅に着くと同じような小学生と母親の組み合わせが沢山いてて、さすが統一日だと妙なところで感心しつつ最寄駅到着。かなり歩いて暖まった。門にはおとなしめに各塾の応援が来ていて(どうやら学校側から指導が入ったらしい)ぐらも担当の先生に話しかけられて少し緊張がほぐれたみたい。いつの間にぐらは塾の先生に時計借りていた〜。私の時計は文字盤に数字もなく見にくいということで「お守りになるね」というとほっとした顔をしていた。そのまま講堂で待機していて、席に着くとぐらは神妙な顔で座っている。当日勉強がらみで確認するものをほとんど持ってきていなくて、国語の四字熟語のぺら1のみ。なかなかの落ち着きっぷりというか、当日持ってきても頭に入らないタイプなのかもね・・・。
諸注意が始まり、荷物を置いて子どもたちが講堂を出て行く時間に。緊張した面持ちで握手して「いってらっしゃい!」と。その後姿が人波に消えるまで見ていると鼻の奥がつんとした。それなりに自分なりに頑張った成果がこの時間で決まると思うと、自分の保護下にある息子が、心細げに、でもそういう緊張にさらされてもしっかりと前向いて出て行くというその成長ぶりを感じたのかも。
試験が終わるたびに戻ってきて、持ってきたココアを飲んでトイレを済まし、私と握手してからすぐまた次の試験へ出て行く。その間本を読むにも落ち着かずで時間をじっと寒い中過ごした。そして終了。まだ顔が緊張で固い。手ごたえはあるようなないような感じらしく、少し無言気味なところを気持ちを切り替えて駅前で久しぶりに美味しいお店のスパゲティを食べて家へ戻る。その後も勉強せずテレビをゆっくりみて、緊張で疲れたのか早々にぐらは沈没。・・・もしダメだったら次の1週間を考えて少し暗い気持ちになるも、なるようにしかならないと私も就寝。
次の日、粛々と家事をこなすも何もかも上の空。その日の夕方17時にHP上で合否発表がある。受験番号とパスワードを入れると結果が分かるという仕組み。無気力になってできないと困るから早々に週末の買い物もこなし、ぐらもプレッシャーで実母の家に逃げ込み状態だった。発表から5分ぐらい経った頃にぐらは家に戻ってきて、神妙な面持ちでPCの前に座り番号入力。1回目はブランクが入っていたらしく極度の緊張で本人がENTERキーを押したにもかかわらず「番号を再度入力してください」と表示が。あああー緊張する〜。再度確認してから、ぐら「落ちたー!」と大声でいいつつキーを押す。すぐには分からなくて一瞬無言ののち、「あなたは○○学校に合格しました」との一文を認識。「やったー」と万歳で覗き込んでいた私とぐりぐらで躍り上がりました。
塾や両実家に電話で連絡したあと、焼肉をお祝いに食べにいっておもちゃ漫画ゲーム解禁。なかなか努力が分かりやすい形になることがなかったぐら、本当にぐらに「やればできる」自信がついて良かった。。。という訳で、うちの受験は前受けなし、関西統一日の初日第1志望に合格という最短距離で幕となりました。
本当に、本当に肩の荷が下りた。。。本当に良かったです。
写真はぐりが焼いたホットケーキ。小さいのを沢山焼いてくれました。