デンマークの映画、離婚して中学校が閉鎖され、職を失って幼稚園で働く主人公。実直で好印象な主人公なのだけれど、その幼稚園に通う親友の愛娘が彼に気に入られたいあまり小さな嘘をつく。その嘘が性的虐待を連想させるものでどんどんその小さな親密な社会の中で大事になっていき、今まで身を委ねていた共同体から背を向けられ酷い扱いを受ける中で自己の尊厳を保ち無実を証明しようとするストーリー。
代々その土地に住み、小さい頃からの良い友人に囲まれていた主人公だけど、その事件が起こったがゆえに排除され蔑みを受けながら耐える演技がとても秀逸だった。やっぱり派手なアクションやCGなんかは無いけれど、普通の私の周りでもあるような状況を掘り下げ掘り下げ、登場人物の心理をその監督独特の切り口で浮き彫りにする映画、好きです。最後の銃声は実際の銃声なのか、主人公の心に植えつけられた疑心なのか想像の余地が残る。その演出もいいなあ。
閑話休題。auのメールが大規模で調子が悪くてなかなか復旧しない。普通に友人だとSNSのDMでどうにか対応できるけど、仕事はやっぱりメールだもんね。はやく完全復旧求む、です。