前々からチケットを取っていた「私を離さないで」の舞台を見に友人と大阪へ。軽く自然食材の今流行っているお店でランチをしてから行ってきた。友人と会うのは久しぶり。子供達も大きくなって目下話題は教育関係などなど。そろそろそれと「毎日食べさせる」ことぐらいに心配事が収斂してきた感があるなあ。これから手が離れて自分の時間が増えることに嬉しい反面、戸惑う。私は自分の母親がそうだったように子離れは早い方だと認識しつつ。
劇は、原作はいわずもがななんだけど蜷川幸雄の演出が素晴らしいと思いました。繊細な内容を雰囲気を損なうことなく綺麗な映像のような演出。主人公のやひろが回想するへールシャムの幸せな寄宿舎生活。教室の窓のカーテンやサッカーをしながら笑いさざめく男子生徒たちはスローモーションの映像を見ているよう。これをリアルに演出できることに感心。知らずに行ってなんと休憩が2回ある4時間弱の演劇だったのだけど、緊張感が途切れることない感情に沁みる演劇だった。見ごたえありました。3人の若手俳優も危なげないながら、この原作とこの演出に恵まれたことは彼らにも今後の演技の糧になるだろうなあ。。。
劇が終わってから友人と当然昼ワインと思っていたのに、5時過ぎてしまい家族の「飯炊き」しなきゃとまた次回ということで帰ってきました。もう少し余韻に浸りたかった。映画化したDVDがアマゾンで1000円以下で売っていたので思わず購入しました。映画も良く出来てたし。