一斉にまわりの木々が新芽を吹きだした。薄緑の柔らかさを色から感じる新芽をびっしりつけた木が真っ青な空をバックに風に揺れるのを見ていると飽きない。保育園に行くぐらに「桜のお花散っちゃったけど葉っぱでてきたね」と言うと「お花また咲くの？」と聞くので「これから暑くなって、また涼しくなって、そしてさむーくさむーくなってまた暖かくなったら咲くんだよ」と答えたけど当然ながらまだ季節のめぐりはよく理解できない様子。そうだよね。あなたはまだ３回サイクルやっと巡ったばかりなんだから。

仕事復帰もドンドン近づく。今日ふらりと昔同じ部署で今は本社にいる同僚からメイルがはいっていた。「まぁ、あなたのことだから、上手に大変な時期も会社の人間関係もやりくりして行くだろうから心配はしていないけどね」という一文にふと復帰後の自分を想像してしまった。

２回目の育児休暇を終え、復帰した私にキャリアというものは存在するのか。このキャリアってのは肩書きとかそういうものじゃなくて「私じゃなくてはできないこと」という意味合いなんだけどきっとそんなものは無い。所詮会社は会社、少々優秀であろうとなかろうと代替はかならずできる。自分がいなくなってもその瞬間はまわりも困るがそのうち粘性のある液体が少しづつ空洞を埋めていくように私のいた痕跡は跡形もなくなくなり、さほど覚えている人もいなくなるだろう。

それでも復帰する私。私にとっては働くことが生活するうえで自然なことだから・・・なんだろうな。今までの仕事に対するプライドもある意味過去のもので今は邪魔。初心に返って仕事に戻ろう。再就職したと思えばどんな境遇に置かれてもすっきりするかもな。

さて、どんな境遇に置かれることやら・・・。