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  2005-07-06 ‖Wed‖   

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  デブラ・ウインガーを探して

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この映画「デブラ・ウインガーを探して」が封切られたとき、私は確か2人抱えて復帰して間もなくてとても映画を見ようという気力もなかった。それでとにかくこのblogにメモした記憶がある。ほら、検索したらちょうど2年前にあった

そして2年後にやっとDVDで見ることができた。まずそのことに感慨深いものを感じる。確かに2年前からは想像もできないぐらい楽になった。その気力をDVDを見たり仕事したり、その他もろもろ子どものいなかった時代にやってきたことに少しづつ振り分けられるようになってきた。それは嬉しい事なんだけど、でもあの追われるような怒濤の第1次子育て時代は終わったのかと思うと、それはそれで寂しいもんだなあ。

さて、映画。ロザンナ・アークエットは「グランブルー」の彼女が大好きでどうしてもその面影を見てしまうんだけど、彼女が「子育てと女優としての仕事の両立は可能か」ということを命題に聞きも聞いたり34人の女優たちへのインタビューを敢行。そのフランクなインタビューで構成された映画。

子育てと女優としてのキャリアの両立という問題に、軽やかに対応している女優もあれば(たとえば、メグ・ライアン、グウイネス・パルトロウ)、その立ち行かなさに苦悩する女優、そして女優を引退するという道を選んだ女優。様々な選択肢が自然に語られている。でも4、5人で肩の凝らないレストランで、ワインを飲みながら語り笑うあうシーンなんか、女優でも私たちでもあまり変わらないんだなあ・・・と親近感を持ってしまいます。

美しい女優はやがてそれが年齢によって損なわれていくことに、普通の人以上の葛藤があるんだろうと思わせるシャロン・ストーンと、年齢を経てもなおニュアンスのあるエマニュエル・べアール、そして「ピアノ・レッスン」のホリー・ハンターのインタビューが印象に残った。個人的に私の持ち得ない(いや、奥底には持っているのかもしれないんだけど)女の情念を描いた「ピアノ・レッスン」、どうにも映画として好きでDVDも持っている。その彼女は子どもを持っていてそしてあの映画を撮ったのだと思うと本当に見事だと思ってしまう。子どもを持っていても、それとかけ離れた若い役をやるのではなくて、今のその状況で表現し得る世界を魅力的に演じきったというところにね。

もう一度じっくり見てみたい映画でした。


llcafell at 07.06

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