WEBの人たちは若いと書いたけれど、当然編集者も若い。だいたい20代後半が多い。このところ立て続けに2人そういう編集者(♀)とタイアップを進める仕事があった。もともと良いものを作り出そうとする立場と、スポンサーの要望をどう反映させて、かつ良いもの、納得させるものに仕上げるかという立場。当然衝突があり交渉があり・・・という過程を経て案件は着地する。
こんな気持ちになること自体、「ああ、自分はそういう年齢になったんだな〜」と思っちゃうんだけど彼女たちの「仕事への熱意」と作り出したものに対しての誇り、正論を真っ向からぶつけてくる心意気みたいなものを凄く感じてしまうんですね。仕事をスムーズに進める上ではやっかいな関門であるはずなのになんだか愛おしいというか。自分もそうだったな〜なんて思わず懐古しちゃったりして。仕事が自分の手のうちに入ってきて、そして自分の意見を反映させる権限が出てきて、仕事に愛情を持ち始める頃、その頃のこの意固地までのひたむきさって働く女性特有な気がする。
男の人たちはそういう女子に対して「周りが見えていない」とか概ね複雑な感情を持ってしまうみたい。「もっとバランスとれよ〜」みたいな感想をよく聞く。でも仕事とまともに対峙する女子は一度は通る道というか。今回の2案件もかなり紆余曲折あったし腹立たしいこともあったのだけど、それでも「きっと20代後半って私もこういうやり方してたんだろうな・・・」と思うとなんだかその頃の心象に戻って応援したい、そんな気分になる。
最後はお互いちゃんとギブ&テークでちゃんとおさまり、ほのかに感情のつながりとか信頼が生まれた手応えみたいなものがあって、概ね気持ちのいい仕事ができたなと自己評価。当然彼女たちは私のバックグラウンドや年齢なんて知らない訳なんだけど、彼女達も私ぐらいになったら同じ気持ちを抱いたりするんだろうか・・・。