「植村直己」といえば私の小さい頃のイメージは「すごい冒険家」であり、あまりに著名なので逆にそこから興味を持って掘り下げるというところに至らなかったという感じだった。今回機会を得て彼の軌跡、世界の山を制覇し、極地を制覇、そしてマッキンリーの下山途中で消息を絶つまで・・・を辿りながら何とも言えない気持ちになる。「漂白の思いやまず」というかこういう、人を拒絶する大自然に入っていくことに駆り立てる気持ちへのあこがれみたいな。
「旅」というものはそれぞれの人がいろいろなものを求めて出て行く人を惹き付けてやまない行為だと思う。旅に求めるものは千差万別。そしてそれが許されるからこそいつの世にも魅力的なのだろう。私も多分に漏れず旅は大好きなのだけれど、旅に出るといままでの自分のまわりに張り巡らされているしがらみが一挙に消え失せ、自分の周りの同心円が一挙に狭まってその分自分自身の心に感覚が集中する。私にとっての旅の醍醐味はそこだと思っている。自分との向き合い、旅からの刺激がダイレクトに自分に入り込み、孤独を気分が高揚するぐらい味わう、多分女性には珍しいメンタリティかもしれない。
「coyote」(スイッチ・パブリッシング)という雑誌がある。「SWITCH」もいい雑誌だけれどこの雑誌は「旅」をメンタルに楽しむための指南書という感じの雑誌。このバックナンバーがこの図書コーナーに置いてあり、ぐりぐらがウォールクライミングしている間に思わず読みふけってしまう。沢木耕太郎の「深夜特急」ノート、そして星野道夫の本棚の号。今から3年前ぐらいのバックナンバー。沢木のその旅を続けていた頃の写真は私より若く、そして星野は今はもう帰らぬ人である。
彼らが独りで旅をすること。それによって自分から生み出される感覚を綴った書籍はたくさんの人に共感と感動を与えた。沢木耕太郎がこの雑誌で特集を組むにあたって寄せた文章の中に「偶然の旅行者」の話が出ていたり、星野道夫の本棚の中にライアル・ワトソンの私も持っている書籍があったりするのを読みながら、ああまた旅に出たいと切実に思う自分がいる。街でも、大自然でもどこでも。
写真の中に星野道夫がアラスカを旅しながら焚き火の前で本を読んでいる写真があった。このスタイルが理想だなな・・・。ところで「coyote」最新刊はニュージーランド特集だった。密かにここにトレッキングに行ってみたいという私とダンナの希望は、果たして何時実行されるやら。
ニュージーランドトレッキングですか、いいですね。
我が家ではとてもとても夢さえ見ることが出来そうになりません(笑)
折角だから家族4人でチャレンジして見ちゃって下さい。
そうそう、TBまでありがとうございました。
やっと巡り会えたって感じでしたよ。
今度メモづくりにチャレンジしてみようかと思ってます(笑)
またよろしくお願いします。
ニュージーランドトレッキング、大学時代の美女な友達が、
もともとネイチャー嗜好じゃなかったのに、かなり壮絶なここでの
トレッキングを経験して、とても良かったと聞いてから、いつかは・・・と思っています。
ヴィンヤードも沢山あるらしいし(笑)
また今のニュージーランド観光公社の雑誌広告、とってもいいんですよ〜!
今台所に貼っています。
ぜひ、「オールアバウトマイマザー」や「トークトウハー」も見てください。
この監督さんの作品、私的に非常にレコメンドです〜。
ネイチャー嗜好の美女な友人が多いね(笑)
ヴィンヤード付きも見逃せないね(笑)
ニュージランド政観の広告はたしか交通広告でも目立ってたよね。
オーストラリア政観のポスターは刺激が強いとかで、クレーム入れてた大学教授がいたけど、これもなかなか良かったですよ、ネイチャー系ではなかったけど。
はい、映画はなるべく見るようにしてみます。
いまのうちに見ておかないと、また暖かくなると見る時間がなくなってしまうからね(笑)
そうでしたっけ?ネイチャー志向の友人はそれ程多くないですよ〜
彼女ももともとはぜんぜん違っていたのだけど、ダンナさまがヨット関係の
お仕事で自然とそういう方向になったと言っていました。
ワイナリーあれば、ナパでもチリでもいいんですけどね〜(笑)
そうだそうだ政観だった。今のバージョンよりも山が見渡せる景色の前の
バージョンが好きでした。オーストラリア?ちょっと調べてみてみます。