この手法はこの数年で流行りの「クロスメディア手法」のきれいなお手本だなあと。ターゲットの生活のパターンを抽出して接する接点をメディアとし、WEBをハブとして商品情報を一方的に伝達することからかなり離れてターゲットの共感を商品への共感へ育てる。特に缶コーヒーなんて嗜好品だから情緒的なファクターがマッチすれば売れる可能性も大きいのかな?
でも個人的にはこの仕事に従事している癖に非常にこういうアプローチには懐疑的。まわりがそうでないところへ、こういう手法が表れるから面白いのであってすべての広告のアプローチがこうなるなら、情報のノイズが多過ぎて逆に消費者には刺さらないだろうなあと。こうなってくると心理学的になるのかもしれないんだけど、「共感」なんてちょっとやそっとの刷り寄りでは育たないんだよな〜。「継続的に」「一環して」姿勢を貫くことと投下可能な莫大な広告費がそろうことによってはじめて商品、もしくは会社をブランディングする「共感」が育つといったところか。トヨタのプリウスみたいなね。
そう考えると私がこの業界に入ったきっかけとなった「いいちこ」の十数年に渡るポスター広告の一貫性、ブランディングにはまだまだ学ぶ所もたくさんあると思うし、クロスメディアというけれどあくまでもそれが考え方や手法である限り、次の手を読まなくてはね。
■ぐり:保育園の遠足のお芋掘り。にっこり顔だけだとダメと先生に言われて、辛うじて目を開けている人がひとりいます(笑)。髪の毛をくくっている所をみるとそれはぐり本人みたい。
■ぐり:運動会。左は先生、4人ならんで途中の丸でけんけんぱして右端のコーンをまわって戻ってくるのを上から書いたのかな?○印は一番手前の自分を含めて1番2番、△はそれ以外らしい。
■ぐら:自分が自転車に乗って、ぐりはスケーターに乗っているところ。完全なる横、側面の視点。