マラソンの練習不足は翌日からの強烈な筋肉痛に。階段下りるのが痛くて痛くて、それでも筋肉使ったほうが治りが早いかなと痛みを回避せず耐えて歩き回る。そのあたりの痛み耐性は母親だから大丈夫。丸2日痛んで3日目からやっと回復。東京出張にはどうにか普通に歩けるように。
東京出張は朝10時半から提案仕事。早々に終わりオークラで仕事ランチを食べたあと、新宿でメディアに寄ってそれから前から狙っていたオペラシティの「さわひらき」展へ。明るい静謐な3階のギャラリーに足を踏み入れると暗い中、作品から作品を繋ぐ展示にも少しずつ彼の表現する世界に没入できるように工夫が。石膏で出来たラジエーターやコーヒーカップ、メトロノームと小さなドローイング。そして1年振りの「lineament」。この静謐なマグリット的シュールさに惹かれたんだった。対称として撮られている少しずつ違う映像が流れ、弦の微かな音が雰囲気を添える感じでついついぼんやり見入ってしまう。他にも彼の出世作である「Dwelling」や新しい作品もたくさん。1日かけてゆっくり世界に浸りたいところだけど実際は1時間半ぐらいの精神的旅行だった。ああ関西巡回しないかなあ・・・。他に気に入ったのは古い木枠と電球に照らしだされた3つの小さなビデオ作品。日常の家の中に非日常な世界が入り込む。新作の「Envelop」は後ろの大きな鏡に映った(自分も映りこんだ)作品を鑑賞するためにクレジットも鏡文字になっていた。彼だけが持つこの世界観はやはり世界に通用するんだなあ。