前のエントリーでメモした「ロングテール」の話や、WEB2.0の定義、WEBそのものの指向性がこれからどうなっていくかという話が雑誌や新聞で取りあげられている表層ではなく、よりイメージできる形で書いてありかなり面白く読めた。WEBは広告業界でも当然理解して取り入れて知見を蓄積して行かなくてはならない分野であるのだけど、それでも「WEB上の情報は玉石混交、その情報を高品質で的確にコンテンツ化する既存メディアの地位は揺らがない」と誰もが思っている。でも、その「玉石混交」から玉を選び出す検索エンジンの技術が、Googleによって日々猛スピードで進化しているという。それを読んで既存メディアの情報コンテンツと同時に並び立つ、「非常に高度な検索技術」によって構築される情報世界が出現するのではと思わせる説得力がこの本にはありました。
WEBの話からは少し離れるのだけど、ここに書いてある「Googleの組織マネジメント」の話がとても印象に残った。私が数日前に雑感で書いただけで突き詰めなかったエントリーはきっとこういう結びにしたかっんだと自分で思う。従来の「組織の仕事」では組織内の情報は隠蔽されているのが基本。だから貴重な情報を握ってコントロールする事が組織で生き抜く原則になる。それに対してGoogleの組織マネジメントの基本は、「モチベーションの高い能力のあるメンバーのみで構成される小さなユニットの組織」を作り、すべての情報が全員に共有されること。すべての情報を瞬時に共有することはWEBが可能にしてくれる。それによって情報が淘汰され、もの凄いスピードで物事が進む。そのスピード感が従来の組織にはなかったとこの本には書いてある。
これってそういえばリゾート再生請負人として最近メディアによく出ている「星野佳路」のマネジメントに良く似ている事に気がついた。WEBがハブにならなくても、そういう組織が次世代の新しい魅力ある組織の在り方なのかもしれない。
おまけ。今日は毎年恒例の「保育園年度末休み」のため私が無理矢理年休対応。寒いけどぐりぐら連れてムシキング、子ども服+私のトップスの買い物、自転車と三輪車で遊ばせて、今子どもたちとピタゴラスイッチ一緒に見てます。